気合と根性ブログ

結婚して11年後にやっと息子に出会えた格闘技大好き一級建築士

気合と根性の試合ベスト3 part1

私が好きな格闘技はボクシング〜MMAまで多岐にわたっているのですが、中でも昔から大好きなのがボクシングです。というのも、私が若い頃はボクシング以外にテレビ中継してもらえる格闘技がありませんでした(キックボクシングやらパンクラス、リングス等いろいろある中で地方はボクシングだけでした。)オリンピックの競技やらアマチュアの格闘技はNHKでもあっていましたが、やはりプロの試合はカッコよかったです。

 

今日は中でも、気合と根性というブログ名の通りの熱い戦い3選中の1試合をご紹介したいと思います。

1.辰吉丈一郎対シリモンコン・ナコントン・パークビュー

これは、私が確か高校生ぐらいだったと思います。当時の辰吉選手は最後の世界挑戦という位置づけでこの試合に臨んでおり、抜群のボクシングセンスで勝利は重ねるものの網膜剥離や度重なるケガのせいで世界タイトルにもう一歩届かないという状況でした。辰吉選手の、対戦相手を挑発しときには左手を下げてノーガードとなる好戦的スタイルとリップサービス込みの相手をバカにしたような言動が気に入らない方々もいましたが、センスはピカ一で単純にカリスマ性が当時の他の選手より一歩抜けている印象でした。

対するシリモンコン選手は年齢も20歳、無敗のレコードでチャンピオンという、試合前は圧倒的シリモンコン有利という状況でありました。

場所は大阪城ホール、選手入場からものすごい盛り上がり方で、辰吉選手の大阪での人気ぶりがよくわかりました。

いざ試合開始となると、辰吉選手のジャブが当たるたびに会場は盛り上がるのですが、いかんせん二十歳のチャンピオンは頑丈さが売りのようで全く下がらずプレッシャーをガンガンかけてきます。

確か4ラウンドだったと思いますがほとんどチャンピオンのほうに流れが傾き、やはり一方的な試合展開になるのかと不安がよぎり始めたその時、辰吉選手の右ストレートからの左ボディブローがシリモンコンのレバーに見事にヒットし身体がくの字に曲がったのです。そこから辰吉選手は猛反撃を開始し、このラウンド終了間際に左ストレートでダウンまで奪うのです。

当時、タイのボクサーはムエタイ出身の選手ばかりで、キックに耐える身体であることからタフで、ボディが弱いという印象は全くありませんでした。そのタイのチャンピオンがボディが効いたのは意外な理由で、日本で試合前の減量が終わりアイスクリームが美味しくて食べ過ぎたと聞いた覚えがあります。本当かどうかは怪しいですが・・・

試合に戻りますと、ここから一方的に倒せるかと思ったのですが、やはりチャンピオンのプライドか倒れる気配はなく、むしろまたどんどん前に出てプレッシャーをかけてくるのです。辰吉選手の好戦的スタイルから、どうしても打ち合ってしまい、頑丈さで劣る辰吉選手は相打ちの度にパンチを効かされ6ラウンド終了時点では完全にまたシリモンコンへ流れが傾いたのでした。

そして運命の7ラウンド。ゴングからすぐ前に前にと出てくるシリモンコンに対して、打ち合いを挑む辰吉選手。しかし、やはりチャンピオンのパンチを被弾し、劣勢に立たされます。辰吉選手が倒れるのも時間の問題という雰囲気が会場にも伝わっているのか悲鳴のような応援が広がり出したそのとき、4ラウンドにも当てたとき同様の右ストレートからの左ボディが完璧にシリモンコンをとらえダウン!会場はヒートアップし、このチャンスを逃すまいとすかさず辰吉選手が連打をしかけ、7ラウンドTKO勝ちという大逆転の闘いとなり辰吉選手は再びバンタム級の頂点に返り咲いたのでした。

試合終了と同時に会場中が総立ちで大盛りあがりし涙するその様は、興奮と感動をもらい、この試合を何度も何度も録画で見返したことです。格闘技を見て感動したのはこのときが初めてでした。

ぜひ一度ご覧いただきたい試合です。

 

今でも死亡遊戯のテーマを聞くとその試合、辰吉選手の勇姿を思い出します。カリスマ性があるとはこういう選手を言うのだと思います。また暇なときに格闘技に関するブログを挙げさしてもらいます。

ありがとうございました。